社会科学における因果推論

1/ イントロダクション

宋財泫(関西大学)

1 講義概要

講義概要

  • 講義名:社会科学における因果推論
  • 担当教員:そん財泫じぇひょん
    • 関西大学総合情報学部 准教授
    • 博士(政治学)
  • https://www.jaysong.net/
  • songkansai-u.ac.jp

内容

以下の内容は進捗に応じて変更される可能性がある。

  • 実習がなくても、独習用のRコードが提供される場合もある
トピック 内容 備考
1 イントロダクション -
2 因果関係と因果推論 -
3 内生性 -
4 ランダム化比較試験 -
5 回帰分析 -
6 Lab session 実習\(\bigcirc\)
7 傾向スコア 実習\(\bigcirc\)
8 差分の差分法 実習\(\bigcirc\)
9 回帰不連続デザイン 実習\(\bigcirc\)
10 操作変数法 実習\(\bigcirc\)

前提知識

履修者は以下の内容を理解していると仮定する

  • RについてはLab sessionを用意し、簡単な復習を行う
  • 目安:浅野正彦・矢内勇生. 2018.『Rによる計量政治学』オーム社

統計学

  • 記述統計
  • 統計的仮説検定
    • 帰無仮説と対立仮説
    • 検定統計量、信頼区間、\(p\)
  • 平均値の差の検定(t検定)
  • 線形回帰分析

R

  • データの読み込み
  • データハンドリング
    • {dplyr}とパイプ演算子(|>
  • 可視化
    • とりあえず棒グラフ、散布図程度で十分
  • t検定と線形回帰分析の推定と解釈

教科書

参考書(理論)

参考書(R)

Rによる実装

R言語の解説

2 評価

評価

  • 平常点:0%
  • 期末課題:0%

3 実習について

実習

言語はR、総合開発環境(IDE)はRStudioを使用する

  • RStudioでなく、Positronでも可だが、現時点ではRStudioが安定
  • R + Pythonの二刀流ならPositronでも良い
    • ただ、RStudioでもR + Pythonは可能
  • 本講義の内容はRだけでなく、Python、Julia、Stata、SPSS、Excel等でも実装可能

R

RStudio

Positron

実習環境

基本的に最新のR、RStudioを使用していれば問題ない(R>4.1を推奨)

宋のR環境

  • macOS Sequoia 15.4.1
  • R version 4.5.0 (2025-04-11)
  • RStudio 2025.05.0+496

その他(本資料の執筆環境)

  • Firefox 138.0.1
  • Quarto 1.7.31
  • R package {quarto} 1.4.4

Rの導入

  1. 自分のPCにR&RStudioがインストールされている場合
    • バージョン確認後、最新であればそのまま使用
    • 必要に応じて適宜アップデートすること
  2. 自分のPCにR&RStudioがインストールされていない場合

使用パッケージ

予め以下のパッケージの最新バージョンをインストールしておくこと(その他のパッケージは適宜紹介する)。

  • {pacman}
  • {tidyverse}