Qualtricsでコンジョイント(Conjoint)分析のための調査票を作成する手順を紹介します。QualtricsにもConjoint機能がありますが、ここで目指すのはHoriuchi, Smith, and Yamamoto(2015)のような調査[SSRN Link]を目指します。今後、

  • 時間があるときに画像を添付したいと思います。
  • Conjoint SDTには他にもいろんな機能があるので、それもいつか紹介します。
  • また、ここから得られたデータをRで分析可能な形にする方法もいつか。

 

0. 目標

  • このような調査をしたいと想定する。

Q1. 最も好きな候補者を選択してください。

    候補者1     候補者2     候補者3  
消費税 10%(引き上げ) 0%(廃止) 8%(維持)
集団的自衛権 容認 容認 否認
福祉 拡充 縮小 維持

 

○ 候補者1
○ 候補者2
○ 候補者3

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Q2. 最も好きな候補者を選択してください。

    候補者A     候補者B     候補者C  
消費税 5%(引き下げ) 0%(廃止) 10%(引き上げ)
集団的自衛権 容認 否認 容認
福祉 縮小 縮小 維持

 

○ 候補者A
○ 候補者B
○ 候補者C

  • 赤い部分はランダムで表示される。
  • 用語を決めておくと
    • タスク(task): 質問の数を意味し、この例では2である。
    • プロフィール(profile): 選択肢の数を意味し、ここでは3である。(候補者1~3 / A~C)
    • 属性(attribute): 各プロフィールが有する特性であり、ここでは3である。(消費税、集団的自衛権、福祉)
    • 水準(level): 各属性がとりうる値である。たとえば福祉の水準は3つである。(拡充、維持、縮小)

 

1. Conjoint Survey Design Tool

  • 著者のホームページ[Link]からファイルをダウンロードする。僕の環境はMac OS XなのでPython Source (All Platforms)のファイルをダウンロードした。
  • ダウンロードしたファイルを解凍する。

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  • Conjoint Survey Design Tool(SDT)を起動する。
    • Mac OS XだとターミナルでSDTを回答したフォルダへ移動し
      python conjointSDT.py
      と入力する。(python3では起動不可)

1.1. TaskとProfileの設定

002

  1. メニューから[Edit] → [Settings]へ
    003
  2. Number of Tasks per Respondentを2と入力
  3. Number of Profiles per Taskを3と入力
  4. また、ここでは消費税、集団的自衛権、福祉といった固定された順番で表示されるのでRandomize order of attributes for each respondentsのチェックを外す。
  5. [Save Setting]をクリック

1.2. 属性と水準を入力

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  1. [Attribute]下の[Add]をクリックし、taxと入力。
    すくなくともOS X環境では、Conjoint SDTから直接日本語入力はできない。テキストエディタで入力してコピペする方法は出来るが、phpで出力が出来ないため意味がない。まずは、全部英語で入力する。
  2. 同じ手順でanpoとwelfareを追加する。
    005
  3. [Attribute]でtaxを選択し、[Levels]の下のAddをクリックし、10%と入力
  4. 同じ手順で8%, 5%, 0%も入力する。
  5. 3~4の手順をanpo, welfareにも適用する。anpoにはyonin, hininを、welfareにはkakujyu, iji, shukushoを追加する。

1.3. ファイルで出力

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  1. メニューの[Edit] → [Export to PHP]を選択し、適当に名前をつけて保存。
  2. 同じく[Edit] → [Create Qualtrics Question Templates]を選択し、適当な名前を付ける。ただし、この手順は必須ではない。

 

2. phpファイルの修正とアップロード

2.1. phpファイルの修正

  • テキストエディタ(僕の場合はSublime Text)で先ほど保存したphpファイルを開く。
  • 適当にtaxとかanpoで検索すれば、このような行が確認できる。
    $featurearray = array(“tax” => array(“10%”,”8%”,”5%”,”0%”),”anpo” => array(“yonin”,”hinin”),”welfare” => array(“kakujyu”,”iji”,”shukusho”));
  • ここを以下のように修正する。
    $featurearray = array(“消費税” => array(“10%(引き上げ)”,”8%(維持)”,”5%(引き下げ)”,”0%(廃止)”),”集団的自衛権” => array(“容認”,”否認”),”福祉” => array(“拡充”,”維持”,”縮小”));
  • 保存する。

2.2. phpファイルのアップロード

  • Transmit[Link]やCyberduck[Link]を利用してphpがインストールされているサーバーにアップロードする。
    学生が利用できる大学のWeb空間はphpが利用できないところが多いので、多分出来ないと思う…
  • 自分のサーバーがない人はサーバーをレンタルするか、持っている人にご飯をおごる。
  • ちなみに僕の場合、
    http://www.jaysong.net/untitled.php
    でアップロードしておきました。

 

3. Qualtricsで調査票作成

3.1. phpファイルを埋め込む

  1. Qualtrics[Link]へログインし、[Create Survey]を選択。
  2. [Quick Survey Builder]をクリックし、適当に名前を付ける。
  3. [Survey Flow]をクリック。
  4. 新しいウィンドウに[Add a New Element Here]があるのでそれをクリック。
  5. [Web Service]ボタンをクリック
  6. 先ほどアップロードしたphpファイルのアドレスを入力し、右の[Test URL]をクリック
  7. [Select fields to include as embedded data]ウィンドウが表示される。[Select]の隣の[All]をクリックし、下の[Add Embedded Data]をクリック
  8. そのまま[Save Flow]をクリックし、調査票作成画面へ戻る。

3.2. 調査票作成

  1. [Create a New Question]でMultiple Choiceを選択する。
  2. オプションはChoiceは3と入力し、Single Answerを選択。
  3. 選択肢の[Click to write Choice 1]を「候補者1」にし、残りの2つも同様に「候補者2, 3」とする。
  4. 質問文を作成するが、ここでは2つの方法がある。
    1. 1.3で[Create Qualtrics Question Templates]を選択した場合は3.2.1へ
    2. 選択しなかったら3.2.2へ

3.2.1. Qualtrics Question Templateを利用した方法

  1. 1.3で[Create Qualtrics Question Templates]を選択したらTaskの数だけhtmlファイルが生成される。
  2. テキストエディタでTask1のファイルを開き、全てのコピーする。
  3. 質問文をクリックし、ボックス上段の[HTML View]をクリックし、先ほどコピーしたものを貼り付ける。
  4. [Normal View]をクリックし、質問文を修正する。
    ここで注意するものは「${〜}」で囲まれている部分は修正しないこと。
    その他の部分を修正すればいい。
  5. 次の質問を同様に作成し、今回はTask 2のhtmlファイルの内容を貼り付ける。

3.2.2. 直接打ち込む方法

  1. 自分なりに質問文を作成するが、属性は以下のように書く。
    ${e://Field/F-[タスク]-[属性]}
  2. ${e://Field/F-1-3}ならタスク1の3番めの属性であり、つまり「福祉」である。
    Conjoint SDTで属性のランダム化のチェックを外したため、すぐに分かる。
  3. 水準は以下のように表記する。
    ${e://Field/F-[タスク]-[プロフィール]-[属性]}
  4. ${e://Field/F-1-3-1}ならタスク1、候補者3、1番目の属性(福祉)の値である。これは0%, 5%, 8%, 10%からランダムに出る。
  5. 同じ手順でタスク2の質問文を作成する。その時は${e://Field/F-2-[プロフィール]-[属性]}のように書く。
  6. 以上の作業は[HTML View]でなく[Normal View]で行う。表を挿入するなら[Rich Content Editor]で作業すれば楽